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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ヒストンアセチル化調節食品成分による歯周炎骨破壊予防法の開発

Research Project

Project/Area Number 21792160
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

津田 啓方  Nihon University, 歯学部, 助教 (60325470)

Keywordsヒストンアセチル化 / 破骨細胞 / 歯周炎 / 歯槽骨破壊 / 食品由来成分 / 破骨細胞分化 / 代謝調節因子 / 活性化剤・抑制剤
Research Abstract

歯周炎による歯槽骨の破壊は歯の寿命に最も影響を及ぼす因子の一つである。この歯槽骨の破壊を食品成分等で抑制もしくは進行速度を低下させることができれば、歯周炎による早期の歯の喪失を抑制できる。そこで、本研究ではヒストンアセチル化関連因子に着目し、それらが破骨細胞や骨芽細胞の分化や機能にどのような影響を及ぼすかを調べ、その分子メカニズムを探ることを目的とする。また、歯槽骨破壊抑制に働きそうな物質を食品成分や既存の薬剤からスクリーニングすることを目的としている。
まずはアセチル化されて破骨細胞の分化に影響を及ぼす因子を、抗アセチルリジン抗体を用いた免疫沈降法にて決定しようとして条件検討を行っていた。けれども、条件決定が難しく、高価な抗体やリコンビナントRANKLを多量に使用するために、他の戦略を考える事にした。ヒストンアセチル化関連因子シグナルの上流にある分子Aが、申請者の着目している細胞内分子Bに影響を及ぼしている事を他の研究者が報告したので、その上流因子と破骨細胞分化、機能への影響の関連を調べることから目的を達成しようとした。
まずは申請者の着目する因子の上流分子Aの活性化剤と抑制剤を破骨細胞の分化系に作用させたところ、活性化剤では0.5mM、抑制剤では10μMでともに破骨細胞分化が抑制された。活性化剤や抑制剤を用いた実験は往々にして他のシグナル経路へ影響を及ぼすことがあるので、現在siRNA等を用いた抑制法にて調べるための条件検討を行っている。また、分子Aを活性化させると報告されている食品由来成分6種類を破骨細胞の分化系に作用させると破骨細胞分化が抑制された。
今後、これらのシグナル伝達経路を探っていき、破骨細胞分化を抑制する食品成分が他にどのような影響を及ぼす可能性があるかを検討し、歯周炎による歯槽骨破壊抑制法の可能性を考察する。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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