2010 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルスキルズトレーニングを用いた看護学生のコミュニケーション教育の有用性
Project/Area Number |
21792181
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
阿部 智美 宮城大学, 看護学部, 助教 (70347201)
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Keywords | ソーシャルスキルズトレーニング(SST) / 看護学生 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護学生が患者とのコミュニケーションを学ぶために、ソーシャルスキルズトレーニング(Social Skills Training 以下、SSTと略記する)を用いたコミュニケーション教育を行い、グループインタビューから、その有用性を明らかにすることとした。本研究の遂行にあたり、平成22年度は看護学生を対象にSSTを実施し、データ収集を行った。SSTの実施は、計18名の看護学生を対象に3つのグループに分けて1回ずつ行った。データ収集はSST終了後、グループインタビューを行った。インタビューは逐語録にまとめ、質的に分析した。その結果、SSTに参加しての効果とSSTのプログラム内容等との関連が把握でき、SST運営の検討課題が明らかになった。これらの結果から、看護のコミュニケーション教育へのSSTの活用が示唆された。この成果は次年度以降、発表していく予定である。その他、今年度は国内における看護学生、看護師を対象としたSSTに関する文献検討で明らかになったSSTの運営状況やその効果等について学会発表を行った。また、看護学生を対象としたSSTの運営に当たり、看護におけるコミュニケーションについて教育内容・方法の整理が必要であるため、看護のテキストと看護のコミュニケーションスキル尺度から、看護におけるコミュニケーションスキルの分類を試みた。その結果、看護のコミュニケーションスキルの理論と技術的側面が示され、看護に特徴的なコミュニケーションスキルが明らかになった。この成果については学会にて発表を行った。
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