2011 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルスキルズトレーニングを用いた看護学生のコミュニケーション教育の有用性
Project/Area Number |
21792181
|
Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
阿部 智美 宮城大学, 看護学部, 助教 (70347201)
|
Keywords | ソーシャルスキルズトレーニング(SST) / 看護学生 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護学生が患者とのコミュニケーションを学ぶために、ソーシャルスキルズトレーニング(Social Skills Training以下、SSTと略記する)の技法を用いたコミュニケーション教育を行い、その有用性を明らかにすることである。SSTは対人関係の技能を高める目的で、ロールプレイやフィードバック、モデリングなどの技法を組み合わせて練習が進められる。看護学生は実習において患者とのコミュニケーションを難しいと感じることが多い。看護学生が患者とのコミュニケーションを難しいと感じた場面を取り上げ、SSTの技法を用いて練習していく方法は、看護学生のコミュニケーション能力の向上に役立つと考える。今年度は、SSTの技法を用いたコミュニケーション教育での話題提供者とグループメンバーの役割の違いによる効果の捉え方を比較することを目的に行った。SSTの技法を用いたコミュニケーション教育の実施は、看護学生を対象に3つのグループに分けて1回ずつ行った。データ収集は、SSTの技法を用いたコミュニケーション教育の実施後、グループインタビューと昨年度の調査で得た結果をもとに作成した質問紙を用いて行った。その結果、話題提供者とグループメンバーが捉える効果を明らかにすることができた。これらの結果から、看護学生のコミュニケーション教育へのSSTの活用を検討することができた。その他に、今年度は昨年度の調査で明らかになったSSTの技法を用いたコミュニケーション教育の効果について学会発表を行った。
|