2011 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルポートフォリオと掲示板機能を連携させた看護技術自己到達度評価表の開発
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21792192
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中山 栄純 北里大学, 看護学部, 准教授 (70326081)
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Keywords | 看護技術 / 自己学習 / ポートフォリオ / 到達度評価表 |
Research Abstract |
本年度は以下の点について検討を進めた。 (1)「WEB版看護技術自己到達度評価表の完成、システム改良 平成23年度は、WEB版看護技術自己到達度評価表の開発を行った。学生が、自主的に利用できるように学習の学びなどはボタン1つで掲示板に反映できるように工夫した。また、データの表示はすべてニックネームなどの匿名で利用できるようにした。看護技術の自己評価について、入力しやすいフォーマットにし、自己評価の推移については視覚的にも見えるように工夫した。そのシステムの完成を待って、2年次生にプレテストを行った。プレテストは実施時期、学生への周知方法のまずさもあり、利用者の数は期待されたほど多くはなかった。ただ、この利用率の低さは、実施時期、学生への周知方法の影響だけではなく、今のシステムのままでは、学生への学習意欲を高め、その意欲を継続していくためには限界があることも示唆された。そこで、本システムにもさらなる工夫が必要との判断から、再度文献検索の範囲を教育工学、情報管理学などにも広げて検討するとともに、教育理論の応用についても関連図書などから検討を加えることとした。現在、得られた知見を基に、本システムの更なる改良に向けての準備を進めている段階である。 (2)WEB版看護技術自己到達度評価表の有効性の検討 (1)の検討とともに、平成24年度に計画している本システムに関する有効性を評価するために指標の検討を行った。看護や医療教育の範囲だけでなく、教育学領域の教育評価の分野について、学生の学習効果を見るためにどのような評価指標を用いているかなどを先行文献などから検討し、次年度の評価指標の構築に向けての準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システムの開発がほぼ終了して、プレテストによる形成評価も終了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、プレテストでの結果を踏まえ、システムの若干の改良を行うとともに、改良されたシステムの有効性の評価を行う。 システムを学生に自由に使ってもらい、学生の自己学習にどのような影響を及ぼすかについて検討を行う。
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