2012 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルポートフォリオと掲示板機能を連携させた看護技術自己到達度評価表の開発
Project/Area Number |
21792192
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中山 栄純 北里大学, 看護学部, 准教授 (70326081)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 看護技術 / ポートフォリオ / e-learning |
Research Abstract |
看護技術の習得は、授業時間内の演習では十分といえず、学生の積極的な自己学習が必要である。今回、インターネット上で、基礎看護技術の習得へ向け、学生が自己学習の取り組みを経時的に振り返るeポートフォリオ教材を作成し学生に活用してもらった。eポートフォリオ教材は看護技術の自己学習を、学習項目、練習時間、今回の目標、各項目の自己到達度評価についてWeb上で記載するものとし、学習者同士が情報共有できる掲示板機能を連携させた。本研究ではこの自己学習システム用いて、学生の主体的な利用状況を把握し、自己学習を促進するための基礎的データを得ることを目的とした。研究参加に同意の得られた看護系大学の2年生について、毎回の目標が明確か、実施方法に各自の工夫が記載されているか、自己の到達度が評価されているか、活用した感想等を分析した。なお、研究実施に際し、研究者の所属施設の倫理委員会の承認を得た。有効性の評価の結果、本研究に参加した学生は42名(33.9%:対象学年学生数124名)であった。今回分析対象にした23件の学生の学習記録の内、毎回の自己学習に明確な目標を立てて取り組んだ記載は17件(73.9%)、各自の工夫の記載は12件(52.2%)、自己の学習項目に対する到達度評価の記載は17件(73.9%)であった。記載のなかった学生からは、毎回の練習に明確な目標を立ててはいないので、このフォーマットでは書きにくい、目標を立てて取り組むことは意味があると思って登録したが、練習内容を後で振り返るのは面倒くさい、などの意見が得られた。毎回の自己学習の目標を明確化して取り組んでいる学生に対しては、本教材が有効であったと考える。今後、より多くの学生が活用できるように、主体的な学習に対する姿勢へといかにつなげていくかの検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)