2011 Fiscal Year Annual Research Report
インストラクショナルデザインを用いた看護技術e-learningコンテンツの開発
Project/Area Number |
21792196
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Research Institution | Chukyo Gakuin University |
Principal Investigator |
古田 雅俊 中京学院大学, 看護学部, 助教 (40413637)
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Keywords | e-learning / 看護技術教育 / 教育工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、教育効果を上げると言われているインストラクショナルデザインに基づき作成された看護技術習得を支援するe-learningコンテンツの開発とその評価である。 学内のネットワークは、一部無線でインターネットに接続できる環境にはなっているが、学生が利用できる環境としては有線によるものしかなく、e-learningの実施に必要となるLMSの導入はない。LMSに依存しないコンテンツの提供方法を検討した結果、iPadを用いることにした。昨年度から今年度にかけて、e-learningでも用いることができるよう、「ベッドメイキング」「リネンチェンジ」「洗髪」に関するePub形式のコンテンツを作成した。 人間の脳の働き方の特徴は、「分類」と「総合」であり、ある視点で行動や情報を分類し、要素として捉え、それらをある視点で結びつける。要素と要素を結びつけて新しい情報を作っていくのが、脳の働きの基本、人間の脳の働きの応用力である。この要素は、インストラクショナルデザインでは、技術修得の為の目標になると考えられたため、看護技術を習得する為の目標(行動目標)を明確にした。看護技術一連の流れの動画を目標ごとに編集したものに、それぞれの動画に解説を加えた。作成したコンテンツは、生活援助技術の授業内でiPadを用いて閲覧できるようにした。 評価として、iPadによるコンテンツ使用は、技術のイメージ作りや学習内容理解に役立ったと満足度が高く、好印象であった。これは、電子書籍を用いる事で、学生が自分の見たいポイントを繰り返し学習できるようになった為だと考える。 本年度で研究期間は終了であるが、コンテンツの効果検証は不十分なため、引き続き今後も研究の継続を行っていく。
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Research Products
(3 results)