2010 Fiscal Year Annual Research Report
二次性下肢リンパ浮腫患者への介入の現状と効果的介入方法の検討
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21792208
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
種田 ゆかり 三重大学, 医学部, 助教 (00444430)
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Keywords | 下肢リンパ浮腫 / がん看護 / 婦人科がん |
Research Abstract |
本研究は、婦人科がん治療後に発症する二次性下肢リンパ浮腫患者のリンパ浮腫発症要因を探索し、リンパ浮腫外来での介入効果を明らかにすることで、リンパ浮腫患者への効果的介入時期と効果的介入内容を検討することを目的に実施した。本県におけるリンパ浮腫に関する実態調査の結果、婦人科・乳腺外科手術・治療を実施している病院(回収率41.4%)において、回答した全ての病院でリンパ浮腫患者に対する介入の必要性を感じていることがわかった。リンパ浮腫患者数は、病院の規模による違いはあるが、年間数人から約80人まで様々であった。また、回答した全ての病院が、入院中の手術前あるいは退院前に、リンパ浮腫に関して何らかの介入(発症の可能性、病態の説明、日常生活上の注意点、具体的なケア方法など)を行っていた。専門外来としてリンパ浮腫ケアを実施している病院はない(緩和ケア外来で対応している病院はある)が、リンパ浮腫ケアに関する講習を受講した看護師が、調査回答病院の58%に1~2人/各病院いることがわかった。 さらに、専門外来としてリンパ浮腫外来を実施しているA病院において、リンパ浮腫外来での介入効果を明らかにし、リンパ浮腫患者への効果的介入時期と介入内容を検討するため、リンパ浮腫外来に通院中の二次性下肢リンパ浮腫患者30名に、QOL尺度SF-36を経時的に2回実施した。合計3回同一調査(SR36)を実施する予定であるが、患者のリンパ浮腫の症状、ケア内容、通院間隔の関係から3回目の調査は現在も継続中である。
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