2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792218
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
富岡 明子 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業保健学部, 助教 (20437627)
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Keywords | 心肺蘇生 / 家族 / 看護 / 危機 / 悲嘆 |
Research Abstract |
平成21年2月研究協力施設に研究概要の説明を行い、研究の準備を進めた。 平成21年2月に山口大学医学部附属病院医薬品等治験・臨床研究等審査委員会に申請を行い、科学的・倫理的に妥当であることが証明された。 平成21年3月~平成21年4月~9月、文献検索を行った。 蘇生領域で家族を立ち会わせることに関しては、1980年代以来議論と討論がはじめられていた。その後、蘇生に関するコンセンサスは、国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の「心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告(CoSTR)」によって示されており、2005年に改定されたガイドラインでは、蘇生中の家族の立ち会いが示唆された。 海外においては、蘇生中の家族の立ち会いに関する医療従事者の意識について研究されたものが2000年以降26件(2000年以降5件、2005年以降21件)あった。そのうち蘇生中の家族の立ち会いに関する家族の意識を調査した研究は3件であった。我が国においては、2005年以前と同様に蘇生中の立ち会いが家族に与える影響に関する研究は、2007~2008年に山勢らが医療従事者と家族を対象に行った予備調査のみであった。 そのため、本研究によって心肺蘇生の立ち会いが家族に与える影響を明らかにすることができれば、我が国における蘇生中の家族の立ち会いに関する家族の意識や心肺蘇生中の立ち会いにおける家族の不安の軽減に結びつく効果的な援助法を見出すことができるのではないかと考える。 平成21年4月~山口大学医学部附属病院救命センターにて心肺蘇生が行われた患者の家族へ研究依頼を開始し、対象者へ研究依頼を行った。しかしながら、研究に協力してくださる対象者は現れていない。現在は、対象者を集めることができるよう、他施設にも研究協力依頼を行っている。
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[Journal Article] 心肺蘇生処置中の家族の立ち会いに関する現状および医療従事者の意識と家族の思い2009
Author(s)
山勢博彰, 立野淳子, 富岡明子, 田戸朝美, 山勢善江, 大山太, 藤野成美, 早坂百合子, 三上剛人, 山崎早苗, 園川雄二
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Journal Title
Peer Reviewed
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