2009 Fiscal Year Annual Research Report
急性期人工呼吸器ケアを行う看護師の専門性に関する研究
Project/Area Number |
21792230
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
二本柳 圭 Nagoya City University, 看護学部, 助教 (90457929)
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Keywords | 急性期看護 / 人工呼吸療法 / 集中ケア / 呼吸器ケア / 呼吸療法認定士 |
Research Abstract |
本研究の目的は、東海地区における急性期領域で看護師が行う人工呼吸器ケア内容の実態と患者要因、入院期間(ICU滞在期間)と人工呼吸器ケアの関連を明らかにすることである。 本年度の目的は、予備調査の準備として、データ収集項目や収集方法の検討であった。平成21年5月において研究代表者が所属する関係機関「東海呼吸療法認定士会」に協力依頼を要請し、役員理事会での承認を得た。さらに平成21年度東海呼吸療法認定士会総会で了承を得、平成21年度5周年記念第2回勉強会(9月)で急性期人工呼吸ケアを示す内容について調査票を配布し分析を行った。愛知・岐阜・静岡・和歌山県の看護師の54名のうち、43名から調査票を回収(回収率83%)し、主なケア項目を抽出した。次に予備調査方法を検討した。初期計画では、ケア項目をインターネット上でデータをまとめてデータ送信する方法で検討していた。しかし、時間単位で変わる臨床現場では業務の限界が考えられた。そこで、データ入力の方法について簡素化を検討した。それは、データ入力を行うケア項目をバーコード化し、バーコード端末を用いて集計する調査システムである。ここから、機器の検討およびプログラムの作成を行った。この調査システムは、以下3つの構成から成り立っている。(1)患者をバーコードで識別し、重症度スコアをバーコード端末に入力する。(2)ケアを行う前に、ケアを示すバーコードを読み取り、ケア内容と回数を読み込む。(3)すべてのデータは端末の本体でCSVデータ、エクセルファイルで操作できる。 現在は、バーコード端末の簡便性実証と予備調査に向け、研究代表者が所属する機関で倫理審査を受ける準備を行っている。なお、このバーコード入力方法は、電子カルテシステムにおいても、看護ケアの入力業務を簡素化することができ、応用範囲が広い方法として意義がある。
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