2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792235
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
小野 美穂 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20403470)
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Keywords | ピア・サポート / 患者ボランティア / 同病者支援 / 慢性疾患 |
Research Abstract |
ピア・サポーター養成研修を受講し認定を受けた患者ピア・サポーター5名によるピア・サポート支援を従来の医療者支援に加え、ピア・サポートを希望する患者に対し、「患者ピア・サポーター支援」事例として実際に適用した。平成22年度は、6件の事例があり、それぞれの事例に対し、ピア・サポーター支援を受けた患者、ピア・サポート支援を実施したピア・サポーター、およびその事例に関わる医療者の三者(三側面)からインタビュー調査を実施している。現在、インタビュー調査実施途中、並行して分析途中である。ピア・サポーター支援を受けた患者への調査に関しては、患者ピア・サポーターからの支援がどうであったか、その支援によってどのような変化があったか等について、半構成的インタビューガイドにそってインタビュー調査を行い、ピア・サポーターへの調査に関しては、患者を支援する際の実施状況、および良かった点・困難だった点などについて、また、ピア・サポーターと協働した医療者への調査に関しては、ピア・サポーターからの支援を受けて担当する患者がどうであったか、医療者として、サポート体制の中に患者ピア・サポーターを組み込むことに対しどうであったか、実際に医療・ケアを提供する中でどのような影響があったかなどについて、半構成的インタビューガイドにそってインタビュー調査を実施している。支援を受けた患者およびピア・サポーターには、量的データとして、「ピア・サポート機能」に関するアンケート調査も同時に行った。 以上、平成22年度に得た調査データを多面的な側面から分析し、ピア・サポーター育成および活用の効果について総合的に評価することが次年度(本研究助成最終年度)にむけた目標である。 また、平成22年度は、第2回ピア・サポーター養成研修を実施し、新たに4名の患者ピア・サポーターを養成した。引き続き、ピア・サポート支援事例の蓄積、その事例評価を行っていく予定である。
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