2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792249
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
成田 好美 Akita University, 大学院・医学系研究科, 助教 (80455881)
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Keywords | 歯周病 / 口腔の健康状態 |
Research Abstract |
妊娠初期の妊婦の唾液中歯周病4菌の検出頻度を調査し、妊婦においてどのような菌種がどのくらいの頻度で検出されるのかを明らかにすると伴に、歯周病菌の検出が実際の妊婦の口腔の健康状態に関連するのか、その後の妊娠・分娩経過、生活習慣、抗酸化能力と関連するのかを目的に調査している。 平成21年度は、妊娠12週前後妊婦100例について口腔内細菌叢を調査するための唾液の採取を行い、口腔の健康状態、生活習慣、口腔ケアの実態についてアンケートを行った。そのうちの60名の妊婦の虫歯・歯周病関連症状と妊婦健康診査データ、食習慣との関連をみた。その結果、歯周病関連症状「あり」群は「なし」群と比べて非妊時BMIが有意に高く、「3食規則正しい食事」は虫歯関連症状のリスクを軽減していた。よって、妊娠初期においては、非妊時BMIの高い場合は歯周病ケアが重要であり、「3食規則正しい食事」の習慣は虫歯予防につながると考えられた。 妊婦の口腔衛生は、妊産婦保健の大きな課題であるが、口腔衛生は生活習慣とも密接につながりがあり、妊婦においてその詳細が明らかになれば、全身的な視点に立脚した口腔ケアが実践できると考えられる。そのため、今回の研究成果は、今後の歯周病菌の検出結果と関連させて、妊娠初期における歯周病菌の臨床的意義を検討する上で重要であると考えられる。
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Research Products
(2 results)