2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792250
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
山口 咲奈枝 山形大学, 医学部, 講師 (20431637)
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Keywords | 看護学 / 父親 / 育児 |
Research Abstract |
本研究は、父親の育児行動を促進するための実際の育児に適応した、現実的な支援方法を提示することを目的としている。平成22年度は父親の育児行動の関連要因を明らかにすることを目的に、全国の保育所から無作為抽出した保育所に通う子どもをもつ父親および母親を対象に自己記入式質問紙調査を実施した。質問内容は基本的属性として、年齢、家族形態、子どもの人数、就業の有無を尋ねた。また、父親へは育児支援行動尺度(中山:2003)、母親へは育児負担感指標(中嶋:1999)を尋ねた。 質問紙は43施設4579組に配布し、父親1309名(回収率28.6%)、母親1459名(回収率31.9%)から回答が得られた。父親の平均年齢は36.0±5.6歳(Mean±SD)、母親の平均年齢は34.4±4.7歳であった。子どもの人数は一人が445名(30.9%)、二人以上が999名(69.1%)であり、就業している母親は1274名(88.1%)であった。父親の育児行動で最も頻度が高かったのは、話しかける、抱っこをする、遊び相手になるなど、直接子どもとかかわる行動であり、「よくする」と回答した割合が6割以上を占めた。父親の育児行動は父親の年齢と弱い負の相関があった(r=-0.09,p<0.01)。また、母親の就業の有無、家族形態によって家事行動の頻度に差が認められ(p<0.05)、子どもの人数によって直接育児行動、情緒的支援行動に差が認められた(p<0.05)。父親の情緒的支援行動と母親の育児負担感は弱い負の相関が認められた(r=-0.19,p<0.01)。 本研究の結果から、父親の育児行動は年齢や母親の就業、子どもの人数などの背景要因によって頻度が異なることが明らかとなった。このことから、生活背景を把握した上で個別的な支援をすることが、父親の育児行動を促進する支援につながると考える。
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Research Products
(1 results)