2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本女性のディスエンパワメントな性行動の自己決定をエンパワメントへ導く方略
Project/Area Number |
21792261
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
芝崎 恵 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00515546)
|
Keywords | 性行動 / 自己決定 / エンパワメント / ディスエンパワメント / 日本女性 / 国際 / 避妊 / 性感染症予防 |
Research Abstract |
わが国だけでなく諸外国の性行動に関する現状を文献検討にて明らかにし、ディスエンパワメントな状況を系統的に分析することによって、質問用紙を作成した。この質問紙を、国際学会や国際フェスティバルにおいて諸外国の男女へ配布予定であったが、配布できなかった。このため、現在インターネット上のアンケートサイト・サーベイモンキーへ本研究アンケートを載せ、アンケートのURLへアクセスして頂き回答頂く方法も追加し、対象者を募集している。募集方法として、海外の研究者の方々と交流のある知人を通じて、その研究者の方々の知人にアンケートの紹介をして頂いたり、知人の海外の方より知人へアンケートの紹介を頂くというスノーボール・サンプリング法を実施している。また、国際交流センターなど諸外国の方々が集まる場へアンケート依頼文を配置させて頂くことも計画中である。平成22年4月10日現在のところ、アンケート回答数は4件である。結果は、男性2人、女性2人で、出身国はインド・バングラデシュ・エジプト・中国の方々であった。宗教的背景を理由に性教育が実施されていないことや、婚前交渉や夫婦間以外での性交渉はなく、また神に守られているため性感染症に罹患することはなく国としても問題となってはいないという回答があり、宗教など文化的背景が性行動に大きく影響している状況が伺えている。また、性に関する話し合いは女性からは差恥心などによりできないという回答もあったが、避妊は男女2人で話し合い実施するべきという考えが主であった。平成22年度も継続して、スノーボール・サンプリング法等を用いて、アンケートの収集・分析を実施していく。 また平成22年2月には、国際女性の性的健康研究会議2010(ISSWSH2010AnnualMeeting)へ参加し、アンケートの研究協力依頼文書を配布させて頂き、今後の研究への示唆となる知見を得てきた。
|