2009 Fiscal Year Annual Research Report
外来化学療法を受ける子どもと家族のヘルスプロモーションを促す看護援助に関する研究
Project/Area Number |
21792263
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 紋佳 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (10437791)
|
Keywords | 外来化学療法 / 子ども / 家族 |
Research Abstract |
本研究の目的は、外来化学療法を受ける子どもと家族のヘルスプロモーションを促す看護援助を検討することである。外来化学療法を継続しながらの子どもと家族のヘルスプロモーションを促すことは、子どもがよりよい成長発達を得る上でも重要である。初年度は、外来化学療法を受けた子どもと家族に対し、当初面接を行う予定であったが、対象者の了承が得られにくい(時間の制約や家族の状況)こと等により手法について再度検討を行った。外来化学療法が子どもと家族に及ぼす影響について、主に文献検討を行い、これまで外来化学療法中の子どもや家族の質的な調査は行われているが、量的な研究は少ないことから、量的にデータを収集するための方法について検討を行った。その結果、質問紙調査を行うこととした。さらに、子どもと家族の状況を具体的に把握するため、実際の外来化学療法の現場における子どもと家族の観察を行うとともに、外来化学療法を受ける子どもをもつ親の体験を聞き、さらに親の会に参加し情報収集を行った。資料・情報収集より、外来化学療法中は、入院中とは異なる親や子どもの困難や子どもや家族なりの対処があり、試行錯誤しながら生活を行っていることが伺えた。また、外来化学療法終了後とも異なる状況があることも過去の体験の振り返りより示唆された。今年度は、手法の変更のため文献検討や情報収集に時間を要した。今後、外来化学療法中の子どもと家族の主に生活面に関するデータを広く収集できる内容の質問紙を作成・検討し、データ収集を行っていく予定である。
|