2010 Fiscal Year Annual Research Report
つわりを持つ妊婦に対する副交感神経機能を亢進させる介入プログラムとその反応
Project/Area Number |
21792271
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
岩國 亜紀子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (60514552)
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Keywords | 看護学 / つわり / 副交感神経機能亢進 / マッサージ / 腹式呼吸 |
Research Abstract |
本研究目的は、つわりを持つ妊婦に対して、副交感神経機能を亢進させる足部マッサージと腹式呼吸を用いた介入プログラムを行い、介入プログラム実施前後で妊婦に見られる反応を明らかにすることと、つわりパターンを査定する項目を洗練することである。本研究は2年間に渡って実施しており、本年度の主な研究計画は、(1)研究対象者への研究依頼及び研究協力者によるプログラムの実施(データ収集)、(2)研究結果の分析、(3)研究成果のまとめであった。 データ収集は、当初平成21年8月~平成22年5月に行う予定であったが、研究協力施設との調整ができず、また研究協力者約20名が予定通り確保できず、データ収集期間を平成22年3月16日~11月26日へと変更した。結果、データ収集期間に研究内容を伝えるビラを、研究協力施設の外来職員を通じて研究協力者の要件に合う妊婦474名に配布してもらい、22名(配布者の4.6%)から研究者への紹介の了承が得られた。了承が得られた妊婦22名に対して研究説明を行い、14名(研究説明した63.6%)から研究協力の同意が得られたが、内1名は研究開始前に切迫流産兆候が見られ研究協力を辞退したため、13名が研究を開始した。研究を開始した13名の内2名は途中辞退し(1名はつわりの悪化による実家への帰省、1名は個人的理由)、11名(研究説明した50.0%)が研究を終了した。研究櫨力の同意が得られなかった理由は、「上の子どもがいるので、1週間行えない(3名)」、「つわりが軽減した(1名)」、「つわりがひどく話や血圧等の測定ができない(2名)」、「転院・帰省する予定である(2名)」であった。現在、研究結果の分析を行っている段階であり、次年度は引き続き研究結果の分析を行うとともに、研究成果をまとめ、学会及び紙上発表の準備を行う予定である。
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