2010 Fiscal Year Annual Research Report
唾液検査を用いた歯科保健指導と禁煙指導を組み合わせた妊婦健康指導の開発
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21792287
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
久我原 朋子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (60441482)
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Keywords | 妊婦 / 禁煙 / 看護学 / 保健学 / 健康教育 / IT利用 / 女性 / 歯周病 |
Research Abstract |
1.研究の意義、重要性 母親の喫煙は受動喫煙も含めて早期産、低出生体重児出産のリスク上昇を招き、また出産後も子供の気管支喘息発症率、乳児突然死症候群の発症リスク上昇などを代表として多くの有害な影響があることが明らかになっている。そのため女性の喫煙は放置できない問題であり女性への禁煙促進は女性自身とその家族(胎児・子供、配偶者など)の健康の守ることにつながる活動である。また歯周病は歯の喪失2大原因の1つであり、歯周病早期発見を推進していくことは母子の健康を守るために重要なことである。本研究では子育て世代の女性に禁煙支援・歯周病早期発見を推奨する目的で健康教育法を開発するための活動を行った。 2.研究成果 (1)研究計画時には歯周病検診率の上昇を目的に唾液検査を用いた歯科保健活動を計画していたため、予備調査として歯科保健指導のニーズを把握するための実態調査を行った。その結果、妊娠中の歯科・歯周病検診は市町村行政の活動により年々、普及しつつあることが明らかになった。研究計画時に立案していた歯周病検診率の上昇を目標とした唾液検査使用の有効性は低い可能性があると考えられたため唾液検査の使用の有無については計画変更した。 (2)次に子育て世代の女性にとって効果的な健康教育法の開発をするために、子育て期間中の女性(喫煙女性)に半構成面接にて禁煙支援関係の情報獲得手段と活用状況について調査した。結果から子育て世代の女性の多くは情報収集手段としてホームページ、携帯サイトの利用と答え、禁煙に関する情報についてもホームページ、携帯サイトでの情報提供を望んでいる実態が明らかになった。 (3)最終的に子育て世代の女性の意見を反映してホームページ「妊婦禁煙支援サポート室」を作成し、ホームページを活用して健康教育の活動を行った。 (4)今後の研究の展開として健康教育にホームページを活用した後の禁煙持続に関する効果の検証が必要であると考えている。
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Research Products
(1 results)