2010 Fiscal Year Annual Research Report
ラオス腸管寄生虫症対策に関する研究-効果的治療と再感染防止に向けた健康教育の試み
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21792317
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
山本 加奈子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (30438080)
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Keywords | 看護学 / 感染症 / 衛生 / 健康教育 / ラオス / 腸管寄生虫症 |
Research Abstract |
本年度は、生活環境、習慣・慣習、さらに民族に関連した消化管寄生虫症感染の危険因子について、調査対象地域を広げ実態調査を把握すること、さらに、昨年度得られた感染に関連していると考えられる生活習慣改善について、健康教育を含めた介入研究を行い、より効果的な再感染対策方法について検討を行うことを目的としていた。 2回の現地調査を行い、消化管寄生虫症と、トイレの設置率との関連がないこと、民族間では、感染寄生虫症の種類に違いがあること、地理的条件が感染に影響している可能性があることもが把握できた。民族の違いから食習慣や生活習慣の違いが予測されるが、今年度では、そこまで明らかにできなかった。また、民族により感染対策に関する考え万の違いがあり、全国的に同じ対策を行っても成果があがらないのではないかという示唆は得られた。さらに、効果的な再感染対策については、感染原因、具体的な対策方法の絞込みができずにおり、積極的には実施できていない。来年度は、地域ベースから、学校ベースの研究に移し、高率感染、低率感染の地域(学校)をベンチマークし、そこから感染の影響要因、対策の強化因子について、調査を続けていく予定である。また、バックグラウンドの違ったモデル校を選定し、介入研究に発展させたい。
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