Research Abstract |
国内外の先行研究を参考にして特定保健指導に使用するためのデマンド調査票に含める質問項目を選定した。その結果,保健指導の参加に影響する項目として,実施形式,実施回数,実施日,運動指導の内容,食事指導の内容,有資格者による指導の有無,保健指導者の定期的な研修の有無,費用の8項目が挙げられた。 この8項目について実際にそれぞれがどの程度重要視されているのかを把握するために,2158人(男性958人,女性1200人)を対象にインターネットによる予備調査を実施した。その結果,費用,有資格者による指導の有無,食事指導の内容,実施日,運動指導の内容,定期的な研修の有無,実施形式,実施回数の順に重視する者の割合が高かった。さらに,保健指導の実施についてどのような内容が好まれるのかを調査した結果,実施形式では個別指導が最も好まれていた(65.5%)。実施回数では,月に2回が最も好まれており(34.3%),実施日では,平日日中および休日の実施が好まれていた(54.4%)。講座を誰に指導してほしいかについては(複数回答項目),医師による指導を希望する者が最も多く(66.4%),次いで管理栄養士による指導(64.6%),健康運動指導士による指導(55.0%),保健師による指導(42.2%)を希望する者が多かった。また,講座の内容に関しては,運動実習を希望する者(51.3%),栄養調査の実施を希望する者(32.2%)が多かった。 今後は,今回の予備調査の結果をもとに特定保健指導におけるデマンド調査票の質問項目を検討し,作成した調査票に基づいた調査・検討を実施していく予定である。
|