2010 Fiscal Year Annual Research Report
特定保健指導の積極的支援プログラム終了者の「行動意思」への影響因子モデルの構築
Project/Area Number |
21792342
|
Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
小林 和成 群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (70341815)
|
Keywords | 特定保健指導 / 積極的支援 / 行動意思 / 計画的行動理論 |
Research Abstract |
平成22年度においては、前年度に抽出した自治体の積極的保健指導プログラム終了者の行動の実態の分析を踏まえ、「行動意志」への影響因子モデル構築のためのアンケート調査の下準備として、以下のことを実施した。 1.昨年度調査した積極的保健指導プログラム終了者のインタビューデータから抽出した「行動意思」に影響を及ぼすと考えられる因子について、計画的行動理論の原論文、及びそれに関連する日本国内外の論文を用いて、内容的妥当性を検討した。 2.本研究に適切な対象や調査項目の精選、面接の進め方、アンケート調査の実施の可否や実施の際の留意点等を検討するため、複数の自治体の積極的保健指導プログラムに関わる保健師と面談した。 3.「行動意思」に影響を及ぼす因子モデルの構築を目的としたアンケート調査の実施に向けて調査地域や対象者数、調査項目の尺度の検討等を行った。 因子の精選においては、計画的行動理論の「行動への態度」、「主観的規範」、「行動コントロール感」には含まれない「目標を立てる」、「経験する」、「知識を得る」等の因子が得られたが、調査をした国や地域、対象等に起因するものであるか、またわが国の特定保健指導に有効なものになり得るか、明確な見解を出すまでには至らなかった。今後は、さらに地域や生活、文化等の特性が異なる複数の対象にインタビュー調査を継続実施し、抽出される因子の飽和化を目指す。それにより、計画的行動理論の「行動意思」に影響を及ぼす因子モデルの構築を目指したアンケート調査を実施したい。
|