2011 Fiscal Year Annual Research Report
特定保健指導の積極的支援プログラム終了者の「行動意思」への影響因子モデルの構築
Project/Area Number |
21792342
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
小林 和成 群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (70341815)
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Keywords | 特定保健指導 / 積極的支援 / 行動意思 / 計画的行動理論 |
Research Abstract |
平成23年度においては、自治体の積極的保健指導プログラム終了者の行動の実態から、「行動意思」に影響を及ぼす因子の飽和化を図るために、前回調査の結果を踏まえた追加調査を実施した。地域看護実践、及び質的研究に精通した大学教授のスーパーバイズを受けて改良したインタビューガイドを用いて、複数の自治体の特定保健指導事業における積極的支援プログラムを利用し、プログラム終了から1年経過後も行動変容を維持している者複数名にインタビューを行った。 その結果、「行動意思」に影響を及ぼす因子として『病気になりにくい』、『身体が疲れにくい』、『太りにくい』、『仕事が続けられる』等の「行動への態度」、『孫が慕ってくれる』、『店員から細身の服を勧められる』、『周囲から痩せたことを指摘される』、『保健師が相談に乗ってくれる』等の「主観的規範」、『体重計/メジャー/運動靴/運動着等を買う』『毎日、体重/腹囲/飲食物等の記録をつける』、『空腹を感じるようにする』、『達成可能な目標を立てる』、『健康は感動を得るための手段と考える』等の「行動コントロール感」といった新たな計画的行動理論に該当する因子が抽出された。また、前回と同様に『自分の身体は自分で何とかするという意志を持つ』、『自分自身の生活に責任を持つ』、『食べることに罪悪を感じる』、『効果を目的とせず方法論を楽しむ』等の計画的行動理論にそぐわない因子も得られた。 また、今後の量的な調査実施に向けて、因子の表現や因子モデルの概念構造、県内外を含めた調査協力の得られる自治体等についても今回の調査と並行して検討を行った。
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