2009 Fiscal Year Annual Research Report
人の移動記述データの構造化入力支援手法と移動記述情報の流通に関する研究
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21800010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 潤 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 助教 (90548702)
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Keywords | 情報システム / 情報工学 / 構造化文書 / 位置情報 / 観光情報 |
Research Abstract |
人の移動に関する記述データ(日記,旅行記やツアーなど)を移動記述データと定義し,様々な形式で散在するデータを,我々が散策や旅行時などの支援情報としての利便性や生産性を向上させる仕組み作りの一環として,移動記述データを実空間と関連付け同一フォーマットで構造化が可能な構造化入力支援手法,構造化された移動記述情報を収集・共有・活用するためのプラットフォームを開発した. 1.移動記述情報の収集手法 ブログ上の旅行記など構造化入力支援システムで記述された移動記述情報をネット上から自動収集する仕組みを作成した.具体的には,ブログのRSSのURLを指定し,記事を取得しプラットフォームに取り込む手法を作成した. 2.移動記述情報タグの自動解析手法 RSSの情報から取得した記事を取り込み,挿入された移動記述情報タグを解析する手法を開発し,移動記述情報活用プラットフォームヘモデルスケジュールとして自動登録を行う手法を開発した. 3.移動記述情報の可視化手法 モデルスケジュールに含まれる位置情報をもとに経路検索サーバより記事内に含まれている場所の緯度経度情報をもとに,移動記述情報の視覚化に関する仕組み開発した.具体的には,位置情報をもとに経路検索エンジンを使用し移動経路を取得.地図上にマッピングを行うとともに,GoogleStreetviewAPIを使用し,移動経路にそったスライドショーを自動作成する仕組みを開発した. 4.情報公開制御手法と編集手法 移動記述情報は詳細な位置情報を扱うため,利用者のプライバシーを守る観点から,場所やスケジュールを登録する際に,利用者による情報の公開を制御する仕組みを開発した.また移動記述情報の再利用性を向上させるために,プラットフォーム上に共有されているモデルスケジュールをもとに,必要な部分だけを引用した新規モデルスケジュール作成や場所の順序の編集が行え有効活用できる仕組みを開発した. 5.空間辞書配信手法 蓄積された場所情報やスケジュール情報を,プラットフォーム内だけではなく,外部アプリケーションに配信し移動記述情報の再利用を広く促すために,APIを作成しXMLでリクエストに応じて情報を配信する仕組みを作成した.
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Research Products
(4 results)