2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスネットワークにおけるアドホック通信を用いた高効率な移動端末密度推定法
Project/Area Number |
21800028
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内山 彰 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 特任助教 (70555234)
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Keywords | ワイヤレスネットワーク / 位置推定 / アドホックネットワーク / モバイルネットワーク |
Research Abstract |
総務省のu-Japan政策の立案など近年ユビキタスネットワーク社会の実現を目指した様々な研究開発が進められており、多様なアプリケーションが期待されている。ここ数年で一般に普及しつつあるiPhoneなどのスマートフォンではGPSによる位置取得機能および無線LANやBluetoothによる通信機能を備えており、これらのデバイスを保持した多数の歩行者が街中を往来しながら互いに情報を交換することが実現可能となる環境が整いつつある。本研究では、そのような環境におけるサービスの一つとして、移動する人や車が保持する端末が協調して端末の接続関係などの情報を集約することにより、移動端末の位置を把握し、それに基づく密度分布状況の推定を実現することを目指して研究を実施した。 屋内環境ではGPSが利用できないため、移動端末の位置情報が得られず位置情報の集約による密度分布の把握が行えなくなる。このため、端末の密度分布を得るためにはGPSに頼らずに移動端末の位置を推定する方式が必要となる。そこで申請者がこれまでに取り組んできた屋内での位置推定法を応用し、指向性アンテナを用いることで無線LANを搭載した移動端末の位置を高精度に推定する手法を考案した。また、指向性アンテナが利用できない場合でも移動端末間でのアドホック通信に基づき協調して端末位置を推定し、端末の密度分布を推定する方式を考案した。 指向性アンテナを用いた移動端末の位置推定法は、その有用性が認められパーベイシブ(ユビキタス)コンピューティングの分野で最も権威のある国際会議の1つであるPerCom2010に採択された。また、移動端末がアドホック通信の接続情報に基づき協調して位置を推定する方式の研究成果をまとめた論文が情報処理学会の推薦論文として採録されている。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] 災害時救急救命支援に向けた電子トリアージシステムの設計開発2010
Author(s)
木山昇, 楠田純子, 藤井彩恵, 内山彰, 廣森聡仁, 梅津高朗, 中村嘉隆, 大出靖将, 田中裕, 山口弘純, 東野輝夫
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Journal Title
情報処理学会論文誌
Volume: Vol.51, No.9
Pages: 1916-1929
Peer Reviewed
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