2009 Fiscal Year Annual Research Report
直感的な操作が可能な分散アルゴリズム学習支援シミュレータの実現
Project/Area Number |
21800036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
長瀧 寛之 Okayama University, 教育開発センター, 助教 (20351877)
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Keywords | 学習支援システム / アルゴリズム教育 / 分散アルゴリズム / 情報科学教育 |
Research Abstract |
本研究は,分散アルゴリズムの学習支援環境として,直感的な操作を伴った体験的な学習を指向した分散アルゴリズムシミュレータの構築とその評価を目的としたものである.平成21年度は,主に関連研究の調査とシミュレータの設計,実験評価用のシステム構築を行った.まず本研究の対象とする,分散アルゴリズム学習支援に関する国内外の先行研究について調査と整理を行い,分散アルゴリズムの研究者と意見交換を行いながら,本研究が目指す学習のシナリオと開発すべきシミュレータの全体像をまとめた.平成21年9月には"情報科学ワークショップ"にてシミュレータのコンセプトを発表し,参加者と意見交換を行った.その上で,実験評価用のシミュレータの実装を行った.科研費申請時点で購入を予定していた一部機材が発売中止のため購入できなくなったが,外部研究者の協力により当該機材を別途借り受けることができ,実装を進めることが可能となった.作成した試作システムを用いて学習シナリオを想定した運用実験を行い,分散アルゴリズム学習への本システムの効果ととともに,シミュレータとしての改善すべき点を確認した.平成22年2月には本年度分の成果をまとめて国際会議(ICETC 2010)に投稿した.これについては平成22年4月現在採録済で,6月に発表,あわせてProceedings掲載予定である.平成21年度全体を通しては,シミュレータの機能拡張の点では若干進捗の遅れが生じているが,それ以外は概ね当初の研究実施計画通りに推移した.
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