2010 Fiscal Year Annual Research Report
要介助者の個人的特性に応じたオーダーメイド水中運動プログラムの開発
Project/Area Number |
21800067
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 大輔 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (60544393)
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Keywords | 要介助者 / 水中運動 / 個人的特性 |
Research Abstract |
本研究では,水中運動が軽度要介護認定者のADL能力の改善に対して有用である対象者の特性を明らかにする.平成21年度には,53名の軽度要介護認定者を対象として調査を行ったが,サンプル数が少なかったことからR2値が低いという問題点が浮き彫りとなった. そこで本年度は,新たに30名の被験者を対象に1回60分,週1回もしくは週2回,6ヶ月間の水中運動教室を実施した.平成21年度同様,水中運動教室前後に,形態・生活環境及び心身機能調査を実施し,ADL能力の変化とその他の個人的特性との関連性を,重回帰分析を用いて検討した. その結果,平成21年度同様に水中運動によるADL能力の変化と介入前の移乗移動能力及び職業の有無との間に有意な相関関係が認められた.これらのことから要支援,要介護1レベルの軽度な要介護者においては,移乗動作能力が低い者ほど水中運動によるADL能力の改善が期待できると考えられる.また,職業など日常生活での役割を有する者は活力が高いため,運動に対して積極的に取り組んだ可能性がある.これらのことから,水中運動によるADL能力の改善には,要介助者の移乗動作能力及び職業(日常生活での役割)といった個人的特性が関係している可能性がある.二年間の調査の結果,水中運動が移乗能力の低下した要介護認定者に対するAD上能力改善トレーニングとして有用であることについて一定の知見を示すことはできたものの,依然として重回帰分析におけるR2値が0.456と低いことから今後更なる検討が必要である.
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