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2010 Fiscal Year Annual Research Report

外肛門括約筋の運動ニューロンから興奮性の入力を受けるレンショウ細胞に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21800069
Research InstitutionHealth Science University

Principal Investigator

村松 憲  健康科学大学, 健康科学部, 講師 (00531485)

Keywords神経科学 / 運動ニューロン / 陰部神経 / 外肛門括約筋 / 反回抑制
Research Abstract

平成21年度に行った研究によって、過去には存在しないと考えられてきた外肛門括約筋を支配する運動ニューロン(EAS運動ニューロン)から興奮性のシナプス入力を受ける介在ニューロンを発見した。平成22年度はこれらの介在ニューロンが脊髄に広く分布するレンショウ細胞であるのかEAS運動ニューロンから細胞内記録を行って検討した。レンショウ細胞は運動ニューロン軸索側枝から興奮性のシナプス入力を受け発火し、運動ニューロンに抑制性のシナプスを形成するという特徴を有する(反回抑制)。従って、前述の介在ニューロンがレンショウ細胞であればEAS運動ニューロンから細胞内記録を行った際に反回抑制によるIPSPが観察されるはずである。しかし、実験の結果、EAS運動ニューロンから反回抑制が観察されることはなかった。以上の結果はEAS運動ニューロンは上下肢を支配する脊髄の運動ニューロンと同様に軸索側枝を出し、その終末の一部は周囲の介在ニューロン興奮性のシナプスを形成するが、興奮性のシナプス入力を受ける介在ニューロンはレンショウ細胞以外のニューロンであることを示唆するものである。そもそも、外肛門括約筋は解剖学的に上下肢を構成する筋と同じ横紋筋に分類されてきたために、その運動制御をおこなう脊髄内神経回路の特異性について議論されたことはほとんどなかったが、本実験が外肛門括約筋の運動を制御する脊髄内の神経回路は上下肢との間にいくつかの点で相違があることを明らかにした点は意義深い。今後は外肛門括約筋を制御する神経回路の特徴をより明確にし、排便に関するリハビリテーションに役立てて行きたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 骨盤底筋運動ニューロンの軸索側枝から興奮性シナプス入力を受ける介在ニューロン

    • Author(s)
      村松憲、丹羽正利、佐々木誠一
    • Journal Title

      運動障害研究会誌

      Volume: (In press)

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 骨盤底筋を支配する運動ニューロンの軸索側枝から興奮性入力を受ける介在ニューロン2011

    • Author(s)
      村松憲、丹羽正利、佐々木誠一
    • Organizer
      第41回 運動障害研究会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2011-01-15

URL: 

Published: 2012-07-19  

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