2010 Fiscal Year Annual Research Report
サービススーパビジョンによる水平型Webサービス連携
Project/Area Number |
21800095
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
田仲 正弘 独立行政法人情報通信研究機構, 知識創成コミュニケーション研究センター言語基盤グループ, 専攻研究員 (70534444)
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Keywords | サービスコンピューティング / Webサービス |
Research Abstract |
昨年度の研究では,サービス連携プロセスの実行時におけるサービス選択を,制約充足問題の拡張問題として定式化することにより,サービス選択と同時に,適応が必要となるサービスを特定するフレームワークを提案した.しかし,サービスの提供と適応処理の適用は様々な組織によって行われる.そこで本年度の研究の目的として,交付申請書では,協調のための実行制御と,適応処理の合成を挙げていた.本研究では特に,複数のステイクホルダーが独立して制御を適用した場合に起きうるコンフリクトを事前に検出する技術について取り組んだ.サービス連携の標準的記述であるWS-BPELに対して,モデルチェッキングのための検証用記述を生成し,定められた仕様が満たされることを確認する手法は,従来研究ですでに提案されているが,本研究では,生成されたモデルチェッキングのための検証用記述を,適用された実行制御に基づいて変更する手法を示した.これにより,実行制御による適応処理が適用される都度,定められた仕様が満たされなくなる可能性があるかどうかを検証することが出来る.またこの手法では,複数の適応処理のための検証用記述を合成することも容易である.さらに,検証を行うことによるパフォーマンスの低下を低減するため,実行中に検証が複数回行われた際に,検証を高速化する手法を提案した.提案手法では,もっともよく知られたモデルチェッカであるSPINの探索アルゴリズムを拡張し,実行制御の影響を受けない状態空間の探索を省略する.
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Research Products
(2 results)