2010 Fiscal Year Annual Research Report
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21810026
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| Research Institution | Chuo University |
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Principal Investigator |
橋本 英樹 中央大学, 理工学部, 助教 (70548114)
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| Keywords | 配送計画問題 / 組合せ最適化 / メタ戦略 |
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| Research Abstract |
配送計画問題は,様々な制約条件の下で,複数の車両を用いて全ての客をちょうど1回ずつ訪問するような経路の中で,コストが最小のものを求める問題である.これは非常に実用性のある問題であるが,NP困難であることが知られており,与えられる問題例に対して厳密な最適解を求めることは現実的に極めて困難であると考えられている.そのような問題に対する現実的妥協策として近似解法の研究が重要である.大規模な問題例の解空間全体を効率良く探索するためには,何らかの方法で解空間を抽象化することで探索空間を縮小する必要がある.メタ戦略の設計において,proximate optimality principle(よい解同士は似通った構造を持っている)という概念が知られている.このことは,大規模な問題例に対しても,このような解の同一構造の関係に着目することで探索空間を大幅に縮小し抽象度の高いレベルでの探索を組込むことで高品質な解を求めることができるという可能性を示唆している.本年度の成果として次の2点が挙げられる.1.解同士の同一構造を縮約し,与えられた問題例をより小さな問題例へ変換する手法を提案した.この変換法を用いて問題例を縮約することで,効率的に探索を行うことが可能となる.また,変換後の問題例も同じ配送計画問題の問題例として扱うことができるため,(本研究で提案する解法に限らず)既存の解法を縮約後の問題例に適用することも可能である.2.この縮約法を組込んだ発見的解法を開発した.本解法は,探索中に得られた良い解集合に共通して現れる同一構造を縮約し探索を行う,という操作を反復する.それにより広大な探索空間全体を効率よく探索することが可能となる.計算実験を行った結果,いくつかのベンチマーク問題例に対して現在知られている最良解を上回る解を発見することができた.
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Research Products
(2 results)
