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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ハム仮説の研究―北東アフリカの諸民族との関連を中心に―

Research Project

Project/Area Number 21820012
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)

Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

石川 博樹  Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (40552378)

Keywordsアフリカ / ヨーロッパ / 人種論 / ハム仮説 / 歴史
Research Abstract

近代ヨーロッパで構築された身体的特徴に基づく人種分類論がアフリカ大陸の諸民族にも適用された結果、アフリカの中央部に位置する大湖地方において「北方起源の優秀なハム系民族」が「能力の劣る原住民」を征服して複数の王国を創始したとする「ハム仮説」が生まれた。ルワンダ大虐殺の要因として世界的に注目を集めたハム仮説であるが、その成立過程には未解明の問題が少なくない。
19世紀前半から20世紀前半にかけてヨーロッパ人がハム系民族と分類した数多くの北東アフリカの民族の中で、ハム仮説の成立に大きな影響を与えたのがエチオピアのオロモと呼ばれる民族である。そして初めてオロモと大湖地方の王国群の形成を結びつけ、ハム仮説の提唱者と称されているのが、英国人探検家スピークであった。
平成21年度は、19世紀前半から20世紀前半にかけてヨーロッパで刊行された人種分類論に関する文献、およびエチオピアを訪れたヨーロッパ人の旅行記の収集を行い、それらの内容を分析した。この作業とともに、本研究に関わるフィールド調査をエチオピア連邦民主共和国の北西部および西部において実施した。そしてこれらの作業の結果得られた知見を基にして、スピークが大湖地方の諸王国の形成とオロモとの関連を主張するに至った経緯について検討を行った。
以上の研究によって得られた成果については、平成22年5月28日、29日に開催される日本アフリカ学会第47回学術大会において発表し、さらに学術雑誌において公表する予定である。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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