2009 Fiscal Year Annual Research Report
コンビニ閉店にみる日本の小売業の意識の変化を文化人類学で分析する
Project/Area Number |
21820039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
WHITELAW Gavin International Christian University, 教養学部, 准教授 (50527140)
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Keywords | コンビニエンスストア / 小売業 / 文化人類学 |
Research Abstract |
昨年度(2009年会計年度)は、諸情報の収集したり、関東、東北、中国地方の合計12の現および元コンビニ店舗オーナーから収集した情報の分析を行うことを主な研究とした。情報提供者へのインタビュー、また特定の店舗を取材するために、名古屋、岐阜方面へ4回、山形県へ一回行った。リサーチアシスタントの協力のもと、約20時間に及ぶ録音されたインタビューのテープおこしと分析を行った。日本の主要新聞と、業界誌から、小売業界、コンビニに関する記事を収集し、各記事の要点をまとめた。また、3月テキサス州に行ったが、その際にアメリカで初めてコンビニエンスストアが開店した場所もいくつか訪れた。また、アメリカにおいて、コンビニエンスストアがどのような変化をとげてきたか、また、店舗のオーナーシップに関してどのような変化があったかということを調査するために、歴史家、歴史資料収集の専門家、業界の人を取材した。この調査は、私が日本で行っている研究内容と文化的比較をすることを目的としている。2009年9月、2010年10月の間、私の企画で収集したデータを使って幾つかの講義を行い、論文を発表した。内容は、フランチャイズのアイデンティティー、店舗のオーナーシップ、コンビニ店舗業界内における状況の変化に関連することである。同志社大学、東京にある大学の社会学施設、テキサス州オースティンのテキサス大学で行われた文化人類学日本学学会(JAWS)等で講義を行った。新年度には、これらの講義に使用した論文を、ひとつ、あるいはそれ以上のものにまとめ、出版することを計画している。
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Research Products
(3 results)