2010 Fiscal Year Annual Research Report
気象データロガーとGPSを用いた地域の大気環境教育に関する実践的研究
Project/Area Number |
21830013
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
名越 利幸 岩手大学, 教育学部, 准教授 (10527138)
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Keywords | 局地気象学 / 大気環境教育 / 学校気象台 / GPSデータロガー / 可視化 / 3D画像 / 移動気象観測 / ヒートアイランド |
Research Abstract |
22年度の研究の成果 ○移動気象観測の調査結果から,「地域の大気環境」を考えさせる教材の開発: 学校から放射状に,生徒達の移動観測(最高気温出現時や最低気温出現時など)を実施し,時間補正(本学の自動気象観測装置「学校気象台」を利用)や高度補正(気象センサーの気圧データを利用)後,地形図上に等値線図を描く,その等値線図から,学校付近の地域の大気環境を生徒自らが発見できるような教材を開発した。その際,気象学,特に局地気象学の研究対象を慎重に検討した。新田(1991)による気象学者の立場から見た「局地気象現象」の成因による分類を参考に,理科教育の立場から精査した。共同観測を実施する上で対象とする現象を如何に決定するか検討した結果,日本は島国であり海岸線や山岳は,ほぼ全国に分布することから,海陸風や山谷風,都市化にともなうヒートアイランドやクールアイランドなども対象にしやすいと考えた。そこで,パイロット校として,岩手県洋野町立大野第二中学校で二年生の生徒による移動気象観測を実施をした。 一方,理科教育学から考察すると,生徒達にとって移動気象観測による居住地域の環境調査により,どのような科学リテラシーが身に付いたのか評価しなければならない.その手法として,観測の事後にアンケート調査を実施し,各種統計手法によって身に付いたものが何であるかを検討した。
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Research Products
(3 results)