2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21830021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
中村 陽人 Fukushima University, 経済経営学類, 准教授 (90548489)
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Keywords | 消費者行動 / マーケティング / サービス / サービス品質 / 尺度開発 / 分類 |
Research Abstract |
1.構成概念妥当性の検討 今後、心理変数を多く用いて定量調査を行うことから、構成概念妥当性の検証方法について具体的な手順も含めて検討を行った。構成概念妥当性の検証は尺度開発において必要不可欠のものであるが、その検証方法の枠組みについてはあまり検証・整理がなされておらず、検証・整理に加え具体的な方法にまで踏み込んだ本研究の貢献は高いと考えられる。(論文:2009年「横浜経営研究」に掲載済み。学会発表:現在のところ予定なし) 2.サービス分類の検討 尺度開発を行うに当たってより妥当な調査対象を選択するために、サービス分類について検討を行った。なぜなら、サービスを分類し、各カテゴリーの代表的なサービスを選択する必要があるからである。多くの特性を考慮し、なおかつ定量的な手法を用いたBowen(1990)の分類方法を基にデータを収集し、分析・考察を行った。その結果、尺度開発では多特性分類を用いるべきである点、Bowenの分類方法はある程度再現性があるものの、カテゴリーの不足がある点、クラスター分析に基づく手法は研究者の恣意性が高く結果が不安定であるものの、ある程度の安定したまとまりも存在することなどが明らかになった。(論文:現在執筆中、「マーケティング・サイエンス」への投稿予定。学会発表:2010年4月、日本商業学会関東部会にて発表済み) 3.構成概念間の因果関係モデル検討 構成概念妥当性の法則的証拠を検証する際、構成概念間の因果関係モデルが必要となる。因果関係のベースモデルを作成するのと並行して、各構成概念の定義を整理し、測定項目のベースとなる項目についてデータ収集を行った。今後、収集したデータを分析することで、測定項目を決定し、因果関係モデルを検討する予定である。(論文:現在執筆中、「消費者行動研究」に投稿予定。学会発表:日本消費者行動研究学会にて発表予定。)
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