2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21830037
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
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Principal Investigator |
坂井 功治 Hitotsubashi University, 経済研究所, 講師 (80548305)
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| Keywords | 貸出市場 / 資金再配分 / 景気変動 / 日本経済 |
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| Research Abstract |
本研究課題の初年度である平成21年度は、貸出市場の資金再配分、雇用や資本の資源再配分、景気変動の3つの関係について、関連する既存研究のサーベイ、有効な識別方法の整理などを行った。理論研究については、特に、den Haan, Ramey, and Watson (2003)、Wasmer and Weil (2004)を中心とし、これらに関連する理論研究を整理した。また、実証研究については、Davis, Haltiwanger, and Schuh (1996)、Caballero, Hoshi, and Kashyap (2008)を中心とし、これらに関連する実証研究を整理した。本研究は、新たな試みであるとともに、分析が広範囲にわたることから、当初の計画書通り、実際の分析に入る前の仮説の整理や識別方法の検討には十分な時間をかけた。
実際の分析に関しては、日経NEEDS Financial Questの企業財務データと金融機関別借入金データを用いて、貸出市場の資金再配分を分析するためのパネルデータセットを構築した。また、本パネルデータセットを用い、Davis et al.(1996)の雇用再配分の算出方法に従って貸出の再配分指標(creation, destruction, reallocation, etc.)を算出したうえで、それぞれの指標の時系列方向、あるいはクロスセクション方向での基本統計量や分布の性質など、準備的な分析作業を行った。
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