2009 Fiscal Year Annual Research Report
国鉄再建計画の策定プロセスとその影響についての組織論的研究:貨物部門を中心として
Project/Area Number |
21830041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坪山 雄樹 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 講師 (50508645)
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Keywords | 経営学 / 組織論 |
Research Abstract |
2009年度は、9月の研究助成金交付以来、元国鉄職員10名に対して11回約29時間の聞き取り調査を実施することができた。10名は全員が貨物局在籍者であり、4名がキャリア、6名がノンキャリアの方々である。聞き取り調査では、再建計画の背後に存在していた戦略的意図や認識、他の人の戦略的意図や認識に対する認識、他の人とのやり取りなどに関する質問が行なわれた。これらの聞き取り調査を通じて、組織としてひとつのタテマエの計画を共有していながらも、現状についての認識や再建計画についての認識が多様であったことや、部局間のみならず部局内においてもそうした認識についての意思疎通が不十分であったこと、そうであるが故に他人の認識について誤解している人たちが多数いたことなどが分かってきた。今後はこの多様な認識の構成や誤解の構造がなぜどのように形成されていたのかをさらに明らかにしていくとともに、そうした状態が国鉄のその後の様々な意思決定にどのような影響を及ぼすことになったのか考察していきたいと考えている。 研究成果は、公刊論文として発表するまでには至らなかったが、その一部はワーキングペーパーとして登録しており、近日中に査読誌に投稿する予定である。その他にも投稿論文を準備中であり、順次公表していく予定である
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Research Products
(1 results)