2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21830081
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Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
妹尾 武治 Kyushu University, 芸術工学研究院, 学術研究員 (40546181)
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| Keywords | ベクション / 光学的流動 / 歩行行動 |
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| Research Abstract |
本年はベクションの基礎的なテータ収集を主目的として実験を行った。歩行行動を合わせる前段階として、ベクションの基本な振る舞いについていくつかの実験で確認した。ベクションが知覚的に地になるによって支配されるという新しいフレームワークを提供した。さらに、鼻側網膜に投影される鼻側への運動が極めて効率的にベクションを起こせることを利用し、収束運動刺激と拡散運動刺激の差分の解明を行い、一定の成果を上げた。これらのことは、歩行行動時に提示するベクション刺激の最適化を効率よく進めることに大きい貢献する。さらに、拡散、収束という歩行に対応した刺激の特性解明によって、拡散収束という区分ではなく、鼻側網膜における鼻側への運動の有無こそが重要であることが明らかとなり、その要因の操作を確実に行う必要性を明らかにできた。
また、被験者による光学的流動の操作についても検討を行い一定の成果を上げた。光学的流動の操作は、歩行行動に伴って生じさせる極めて重要な要因であった。この操作を被験者が自ら能動的に行うとベクションは大きく阻害されるが、受動的に操作を観測する場合、ベクションは促進される。よって、歩行行動と組み合わせる場合、光学的流動の操作を能動的に行うか受動的に行うかによって、ベクションの強度が変わる。強いベクション状態での反応の切り替わりを目的にする場合には、受動的な観察をさせ、弱いベクション状態での切り替わりを目的にする場合には能動的に操作させるという新しい手法が提案される。
これらの具体的な要因操作によって視覚刺激の基礎的な情報が十分に収集出来たと言える。
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