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2010 Fiscal Year Annual Research Report

「教師志望者における来歴の特性に関する実証的研究」

Research Project

Project/Area Number 21830112
Research InstitutionTamagawa University

Principal Investigator

太田 拓紀  玉川大学, 教育学部, 助教 (30555298)

Keywords教育社会学 / 教員養成 / 予期的社会化
Research Abstract

本研究の目的は、大学生の教師志望者における出身階層、出身地域、学校経験、家庭経験といった来歴の特性を実証的に明らかにすることである。出身階層や生育環境による精神・態度形成への影響は広く指摘されており、教師志望者の来歴の検討によって、次世代の教員集団の社会的性格やハビトゥスの一端を描きだすことを目指した。
本年度は教師志望の大学生を中心に、質問紙調査とインタビュー調査を実施した。質問紙調査では10大学から1922名のサンプルを得ることができた。また、延べ15名の教師志望者に対し、大学入学までのライフヒストリーについて60~90分程度のインタビューを行った。
得られたデータから以下の点について分析を実施した。まず、養成段階以前の教育経験における教師志望者の特徴を検討した。その結果、教師志望者においては学級委員などリーダー的な役割を担っていた者が多いことが判明し、教職の予期的社会化の一側面を明らかにすることができた。この部分は関東教育学会第58回大会(於:聖徳大学)にて口頭発表を行っており、今後学術雑誌に投稿を予定している。続いて、教師志望の契機となった自らが学んだ教師の影響について検証した。これにより、恩師の強い影響で教師を志した者は志望形成が早期であり、子どもに対する教師の教育的影響を高く評価する教職観を抱いていることが明らかになった。この点については玉川大学教育学部『論叢』において研究論文を発表した。さらに、教師志望者における入職後の地元志向について、その規定要因を彼らの来歴から分析した。その結果、志望形成において恩師の影響が強い場合に、また地域移動の流動性が低い社会階層(販売・労務職など)の出身である場合に、地元志向性が高くなることが明らかとなった。以上については、『玉川大学教職センター年報』に研究論文を投稿中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 教職選択における重要な他者としての教師2011

    • Author(s)
      太田拓紀
    • Journal Title

      論叢(玉川大学教育学部)

      Volume: 2010 Pages: 67-81

  • [Presentation] 養成段階以前の教育経験にみる教師の予期的社会化における特性2010

    • Author(s)
      太田拓紀
    • Organizer
      関東教育学会第58回大会
    • Place of Presentation
      聖徳大学(千葉県)
    • Year and Date
      2010-10-24

URL: 

Published: 2012-07-19  

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