Research Abstract |
本年度の研究成果について,研究計画で予定していた,1.逓減型ブロック料金制下の家庭用ガス需要関数の推定,2.幹線鉄道の経済評価,のそれぞれについて記述します 1.逓減型ブロック料金制下の家庭用ガス需要関数の推定 昨年度分析を行った逓減型ブロック料金制下の家庭用ガス需要関数の推定に関する研究を論文としてとりまとめ,ディスカッションペーパーとして登録するとともに,査読誌への投稿を行いました.また同様の計量モデルをパネルデータへ応用した分析も行いました,パネルデータの分析では,個別効果のモデル化として固定効果モデルと変量効果モデルを考え,いずれのモデルがデータをより良く説明しているかの議論を行いました.家庭用ガス需要関数の分析同様,家庭用水道需要関数の実証分析を行い,論文としてとりまとめるとともに,ディスカッションペーパーとして登録し,査読誌への投稿を行いました 2.幹線鉄道の経済評価 昨年度の統計的モデルの修正を受け,新しい統計的モデルを構築しました.得られたモデルは,従来のトリートメント効果に関する統計的モデルを拡張するもので,新しい統計的モデルとなっています.続いて,この統計的モデルを推定するためのベイジアンアプローチによる推定手法を構築しました.そして,構築された手法を実験データを用いた検証を行いました、本モデルと推定手法を用いて,九州新幹線の実証分析を行いました.次年度以降,得られた成果を論文としてとりまとめ,査読誌への投稿を行う予定となっています.
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