2011 Fiscal Year Annual Research Report
国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズムの解明
Project/Area Number |
21830126
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
趙 偉琳 早稲田大学, 商学学術院, 招聘研究員 (80535112)
|
Keywords | イノベーション / 産業クラスター / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、大連高新技術産業園区を事例に、産業クラスターが内包する「国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズム」を解明することを目的とする。産業クラスターをネットワークとして捉え、ネシトワーク理論に基づき、ネットワークの可視化により、イノベーション・ネットワーク(イノベーション産業クラスター)形成の過程とメカニズムを把握し、集積効果及び異質企業間の発展的なパートナーシップ関係の構築の必須性を提起し、グローバル戦略に向けての実践的に適用可能なイノベーションと国際経営戦略の体系化を図った。平成22年度の研究実施は全体研究計画の第二ステップとして、前年度のデータ収集/整理に基づき、ネットワーク理論の本研究への適応、発展を検証し、分析のフレームワークを確定した。本年度は、これまで実施したデータ収集、理論検証及び予備分析に基づいて、データ補完、詳細な実証分析及びインタビュー調査を中心に行った。具体的に、ネットワークアーキテクチュアの解明・ミクロレベルでの企業別分析を目標に研究を進んできた: (1)統計関連資料の収集と現地調査の実施で、最新データを随時に追加補完をした; (2)研究協力者である大連理工大学経営学院の先生方々とメールで密に連絡をとり、打ち合わせも実施し、最大限の研究協力を得られた; (3)ネットワークにおけるノード企業を対象に、大連高新技術産業園区にて、関係者へのインタビューを行った;収集したデータをもとに、ノード(企業)間の距離(取引及び技術移転距離)を測定し、ネットワークアーキテクチュアの明確化を図った; (4)ネットワークの可視化及び定性分析より、産業クラスターの集積効果と地域競争力への貢献を分析してみた; 以上の研究成果をきちんと整理し、学術誌投稿や学会発表にて発信する予定である。
|