2009 Fiscal Year Annual Research Report
英領期シンガポールの実質国内総生産水準-日本、台湾、朝鮮、イギリスとの比較
Project/Area Number |
21830131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
杉本 一郎 Soka University, 経済学部, 准教授 (50546364)
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Keywords | 歴史経済統計 / シンガポール / 日本、台湾、朝鮮 / 英国 / PPP(購買力平価) |
Research Abstract |
本研究課題は申請者が学位論文のなかで取り組んできた「英領期シンガポールにおけるGDP推計(1900-39,1950-60)」の推計結果を活用し、日本、台湾、朝鮮、英国との購買力平価レートを求め、一人当たりの実質民間最終消費支出と実質GDPの国際比較を試みることにある。特に第2次世界大戦前のシンガポールの一人当たりの実質民間消費と実質GDPが、東アジア諸国や宗主国と比べ、どの水準であったかを明らかにする。21年度は実質消費・実質GDP水準の国際比較に必要な購買力平価(PPP値)のレート算出を行うため、(1)各種資料の入手と、(2)具体的な推計方法について取り組んだ。まず(1)については比較対象国の統計データの収集に関し英国、台湾、韓国に関する各種統計を出版物の購入により入手した。補足資料入手のため、22年3月に英国での学会参加のためロンドンを訪問した折British LibraryとPublic Record Office, UKを訪問して探した。また(2)に関しては電子ジャーナル検索等により関連分野の先行研究の検証を行った。またロンドンを訪問した折、同様の研究に取り組んでいるロンドン大学(LSE)のデビンマ博士、(SOAS)のアンブーツ教授に会い、具体的な購買力平価(PPP値)のレート算出の助言を受けた。特にデビンマ博士が以前自著の論文で取り組んだ購買力平価のワークシートを提供してくれ具体的な購買力平価のプロセスを理解することができた。これをベースに試験的にシンガポール、日本、台湾、韓国間の購買力レートの算出作業のワークシートを作成した。
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Research Products
(1 results)