2010 Fiscal Year Annual Research Report
原産国表示を通じたマーケティング・コミュニケーション効果に関する研究
Project/Area Number |
21830134
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Research Institution | Yamanashi Gakuin University |
Principal Investigator |
日高 優一郎 山梨学院大学, 現代ビジネス学部, 講師 (90550335)
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Keywords | COO / マーケティング・コミュニケーション / 広告信頼性 / 消費者情報処理 / グローバル・マーケティング |
Research Abstract |
本研究では、原産国表記(Country-of-Origin)が製品、あるいはサービスの評価に与える効果のメカニズムについて、これまでの理論的考察を踏まえつつ、実務との対話や経験的研究を通じて明らかにすることを目的としている。 2年目となる本年度は、昨年度まで行ってきた実績を踏まえて提示された仮説的見解について検証を実施した。検証の結果から、今後理解を深めていくべき研究課題が導出された。具体的には、これまでの研究実績や本年度に行われた研究から、(1)COOが広告に対する信頼性を獲得する際に重要な役割を果たしていること、(2)しかし、このようなCOOの効果は、先行研究が主張してきた見解とは異なる機制のもとに生み出されていることが明らかにされた。このような調査結果を踏まえて、マーケティング・コミュニケーションにおける原産国表示効果研究において今後検討していくべき課題を導出し、今後の研究の重要な基礎を構築した。 以上のような研究成果の一端は、「マーケティング・コミュニケーションにおける原産国表示効果研究の課題に関する考察」(『山梨学院大学現代ビジネス研究』、第4号)に公表している。本研究は本年度でひとまずの終わりを迎えるが、本研究を通じて得られた更なる研究課題について、今後研究を継続していく予定である。
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