2010 Fiscal Year Annual Research Report
応用に有用な逆S字型確率加重関数の特徴付けとそれを使った証券価格の分析
Project/Area Number |
21830146
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
尾崎 祐介 大阪産業大学, 経済学部, 准教授 (80511302)
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Keywords | 高次リスク回避度 / 最適期待 / 主観的確率 / バックグラウンドリスク |
Research Abstract |
平成22年度の研究成果として以下の三点を挙げる。 (1) Eeckhoudt and Schlesinger (2006)の枠組みを利用した高次リスク回避度の局所的な尺度の特徴付けを行なった論文を完成させた。この論文はシンガポールで行なわれた保険とリスクに関する国際会議で報告を行なった。現在、SSRNのワーキングペーパーとなっており、来年度以降に国際誌への刊行を目指す。また、この枠組みを使った順位依存型確率の研究にも引き続き取り組んでいく。 (2) Brunnermeier and Parker (2005)が提案した主観的確率を内生的に決める最適期待に取り組んだ。昨年度中にFinance Research Lettersに掲載許可となった論文が、掲載された。今年度はそれを適用して一般化した分析を行なった。現在、SSRNのワーキングペーパーとして公表し、来年度以降に国際誌への刊行を目指す。 (3) バックグラウンドリスクに対してリスク回避度が保存する条件に関する研究を行なった。日本学術振興会特別研究員の時にまとめた論文を改訂し、Economic Research Internationalに刊行した。
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Research Products
(4 results)