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2009 Fiscal Year Annual Research Report

多成分連結反応を活用する新規キラルDMAPの開発

Research Project

Project/Area Number 21850020
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

萬代 大樹  Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 助教 (60534427)

Keywords多成分連結反応 / 有機触媒 / キラルDMAP
Research Abstract

本年度は有用な有機分子創製を目指して,Petasis反応あるいはUgi反応を利用してワンポット1工程で4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)の2位あるいは3位に不斉場を構築し,不斉有機触媒を合成することを計画した.1. Petasis反応によるキラルDMAP合成:DMAPのような芳香族アルデヒドに対するPetasis反応の報告例はほとんどないため,DMAPの2位あるいは3位にホルミル基を有する基質に対して,Petasis反応を行うことができるか不明であった.そこで2-ピリジンカルバアルデヒドをモデル基質として,Petasis反応の検討を行った.その結果,アルデヒド,アミン,ビニルボロン酸を反応基質として,アセトニトリル溶媒中加熱還流することで目的とする付加体を高収率で得られることを見出した.そこで2-ピリジンカルバルデヒドに対して,種々のキラルアミンを用いて反応を試みたが,目的とする付加体のジアステレオ選択性は発現しなかった.DMAP2位にホルミル基をもつ基質に対して,キラルアミンを用いた場合,ジアステレオ選択性は発現するものの,付加体の単離収率が低下することも明らかになった.2. Ugi反応のよるキラルDMAP合成:DMAPの2位にホルミル基をもつアルデヒド,アミノ酸,イソシアニドを用いるUgi反応を試みたところ,目的物のジアステレオ選択性は発現しないものの,Ugi付加体を得ることができた.さらに検討を進めたところ,DMAPの3位にホルミル基をもつアルデヒドを基質とした場合に,高ジアステレオ選択的Ugi反応が進行し,キラル側鎖をもつDMAP触媒を合成することができた.本触媒機能の評価は今後行う予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 2009

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 芳香族アルデヒドを用いるペタシスボロン酸マンニッヒ反応の開発2010

    • Author(s)
      萬代大樹
    • Organizer
      日本化学会第90春季年会
    • Place of Presentation
      近畿大学, 東大阪市
    • Year and Date
      2010-03-28
  • [Presentation] 芳香族アルデヒドを用いるペタシスポロン酸マンニッヒ反応の開発2009

    • Author(s)
      萬代大樹
    • Organizer
      第36回典型元素化学討論会
    • Place of Presentation
      とりぎん文化会館, 鳥取市
    • Year and Date
      2009-12-11

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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