2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21860011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平木 岳人 Tohoku University, 大学院・環境科学研究科, 助教 (60550069)
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Keywords | 低環境負荷 / 資源化 / アルミドロス / アンモニア / 水酸化アルミニウム / ゼオライト / コプロダクション / システム解析 |
Research Abstract |
窒素雰囲気にて金属アルミニウムの溶解を行い、意図的に窒化アルミニウムを豊富に含有させたドロスを合成した。また、得られた合成ドロスとアルカリ水溶液を反応させ、加水分解により発生した高付加価値のアンモニアを回収するプロセスを実験的に検討した。そこでは、金属アルミニウムの重量変化の比較から、大気雰囲気に比べて、窒素雰囲気での溶解における金属アルミニウムの酸化ロスは半減することがわかった。また、窒素雰囲気で生成したドロス中の窒化アルミニウムは80%と豊富であった。窒素雰囲気での溶解を特徴とする本プロセスでは、金属Alの酸化ロスを防ぐことができ、得られたドロスを原料として少ない残渣量でアンモニアを製造することができる。 アンモニアと同時に得られる水酸化アルミニウムと、廃棄シリコンからX型ゼオライトを製造するプロセスを提案した。得られたゼオライトは、市販品と同等な比表面積(500m^2/g以上)およびSiAl比(1.23)であった。さらにゼオライト合成時に得られた残渣溶液を原料として循環利用したところ、その繰り返し利用回数はX型ゼオライト製品の特性に影響を及ぼさないこと明らかにした。このプロセスの確立により、廃棄金属の有効利用率を上昇させ、残渣溶液処理における費用と環境負荷の大幅削減が期待できる。
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Research Products
(2 results)