2010 Fiscal Year Annual Research Report
非侵襲生体情報計測を目的としたウェアラブル化学センサの研究
Project/Area Number |
21860025
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 大志 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 特任助教 (20549943)
|
Keywords | ウエアラブル化学センサ / 酸素センサ / グルコースセンサ / 生体計測技術 |
Research Abstract |
一般家庭においても容易にそして簡便に使用できるウエアラブル化学センサの構築を目的に、昨年度は柔軟な酸素センサの構築を行った。本年度では、昨年度の研究にて作製した酸素センサを用いて、ウサギ眼部における経皮酸素計測及びグルコースセンサの構築を行った。酸素センサの作製では、酸素透過性のポリプロピレン膜にPt及びAg電極をスパッタ装置で形成させ、電極感応部上に電解質液を含む親水性多孔質膜を設置し、その上から酸素不透過性のポリエチレン膜を熱溶着することによって感応部上に封入することで酸素センサとした。本センサの特性を液相系及び気相系で評価したところ、液相系では各溶液温度条件(25,38℃)において、酸素濃度とセンサ出力間に線形な相関性が得られた。また気相系での評価では、異なる酸素濃度のガス(18,30,60%酸素及び99%窒素ガス)をサンプルバッグに充填し、センサをバッグ内に挿入して出力を確認したところ、酸素濃度と出力には線形な応答が確認された。本センサをウサギの眼部に装着し出力を観察した結果、安定な電流値が観測された。その後、ウサギに60%酸素ガスを吸入させ、センサの出力応答を確認した結果、安定した初期電流値は、酸素ガス吸入の約20秒後から急激に増加し、約1分後には比較的安定な状態となったことがが観察された。 また、酸素センサの電極形成法をグルコースセンサに応用し、生体適合性MPCポリマーを用いてグルコース酸化酵素を電極感応部上に包括固定化した結果、0.01~3.0mmol/lの範囲で定量が可能であった。
|
-
[Journal Article] Soft contact lens biosensor for in-situ monitoring of tear glucose as non-invasive blood sugar assessment2011
Author(s)
CHU MX, MIYAJIMA K, TAKAHASHI D, ARAKAWA T, SANO K, SAWADA S, KUDO H, IWASAKI Y, AKIYOSHI K, MOCHIZUKI M, MITSUBAYASHI K
-
Journal Title
Talanta
Volume: 83
Pages: 960-965
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-