2010 Fiscal Year Annual Research Report
SIBIE法を用いたコンクリート構造物の非破壊検査方法の開発
Project/Area Number |
21860085
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
渡海 雅信 松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 講師 (60512259)
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Keywords | インパクトエコー法 / 非破壊検査法 / ひび割れ深さ / SIBIE |
Research Abstract |
1,研究の進捗について 平成22年度は平成21年度と同様,インパクトエコー法を用いてコンクリートの表面ひび割れの進展評価を行った.そして,得られたデータをSIBIE法により可視的に表現し表面ひび割れの進展具合を表現できるか試みた. 2,コンクリートの表面ひび割れの進展評価について 平成21年度の研究では,無筋コンクリートを用いて実験を行いひび割れの進展評価を行った.平成22年度は鉄筋コンクリート供試体を用いた.その結果,無筋と比較するとひび割れの進展により得られるデータに大きな違いを得ることができた.配筋されている場合,ひび割れが一定以上開くと得られるデータに鉄筋の影響が多く含まれることが分かった.鉄筋の影響が含まれた場合,ひび割れの進展具合が誤って判断される可能性があることも分かった. 3,データの可視的な表現について 上記で得られた非破壊検査データを独自に開発しているSIBIE法の適用を試みた.SIBIE法はインパクトエコー法で得られた周波数スペクトルを基に調査断面の状況を可視的に表現する方法である.当初,ひび割れが進展するに連れて可視化された画像に変化が現れると考えていたが,正しく表現されていないことが分かった.これは,得られたデータにバラツキがあったことや鉄筋の影響があったと考えることができる.今後,データの確認方法や鉄筋の影響について検討する必要がある. 4,まとめ 本研究では,ひび割れの進展具合を可視的に表現することは難しかった.しかし,鉄筋コンクリートの表面ひび割れが進展した場合,一定以上の開きがあった際は鉄筋の影響が顕著に現れることが得られた.
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Research Products
(1 results)