2010 Fiscal Year Annual Research Report
チャルメルソウ属の送粉様式を支配する「種分化遺伝子」の単離および進化生態学的解析
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21870051
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
奥山 雄大 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究員 (40522529)
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Keywords | 種分化 / SuperSAGE法 / トランスクリプトーム / 次世代DNAシーケンサー / 遺伝マーカー / 花香成分 |
Research Abstract |
作年度行ったチャルメルソウ節を10種間でのゲノムワイドかつ網羅的なトランスクリプトーム比較結果と、対応する匂い成分プロファイルのデータとの間で相関解析を行い、それぞれの花香成分の放出パターンと強く相関する発現パターンを示す遺伝子を物質ごとにそれぞれ2-46遺伝子特定した。これらのうち、モノテルペンであるライラックアルデヒド(LALs)の放出パターンと相関していた13遺伝子について、その周辺配列を決定し、遺伝子アノテーションを行ったところ、この中にはチトクロムP450遺伝子やテルペノイド生合成MEP経路の起点となる遺伝子DXSなど、明らかにLALsの生合成に関与すると考えられる遺伝子群が含まれていた。 特にここで得られた1遺伝子についてさらなる解析を進め、この遺伝子が正の自然淘汰を受けた痕跡である加速分子進化パターンを示し、さらにLALsを生合成できないチャルメルソウ属3種において独立に擬遺伝子化していることを突き止めた。すなわち本研究で新規に得られた遺伝子は、遺伝子配列と遺伝子発現の両面から実際にLALs生合成の鍵になる完全な新規遺伝子である可能性が高いことが示された。 またこの結果を遺伝学的に確認するため、ライラックアルデヒドを放出するミカワチャルメルソウと放出しないコチャルメルソウの間の雑種F2世代を230個体作成した。またこれらの開花個体すべてから花の匂い成分プロファイルを得るための大規模匂い捕集システムを開発した。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] A multi-faceted genomics approach allows the isolation of rice Pia-blast resistance gene consisting of two adjacent NBS-LRR protein genes.2011
Author(s)
Yudai Okuyama, Hiroyuki Kanzaki, Akira Abe, Kentaro Yoshida, Muluneh Tamiru, Hiromasa Saitoh, Takahiro Fujibe, Hideo Matsumura, Matt Shenton, Dominique Clark Galam, Jerwin Undan, Akiko Ito, Teruo Sone, Ryohei Terauchi
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Journal Title
The Plant Journal
Volume: 66
Pages: 467-479
Peer Reviewed
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[Book] The Handbook of Plant Mutation Screening : Mining of Natural and Induced Alleles.Chapter 11.Use of TILLING for Reverse and Forward Genetics of Rice.2011
Author(s)
Sujay Rakshit, Hiroyuki Kanzaki, Hideo Matsumura, Arunita Rakshit, Takahiro Fujibe, Yudai Okuyama, Kentaro Yoshida, Muluneh Oli, Matt Shenton, Hiroe Utsushi, Chikako Mitsuoka, Akira Abe, Yutaka Kiuchi, Ryohei Terauchi
Total Pages
13(185-197)
Publisher
Wiley-VCH Verlag GmbH & Co.KGaA, Weinheim, Germany.
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