2010 Fiscal Year Annual Research Report
MAPキナーゼ抑制体を利用したサリチル酸/ジャスモン酸合成経路の活性化機構の解明
Project/Area Number |
21880020
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
加藤 新平 信州大学, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (10533614)
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Keywords | 病害抵抗性 / 情報伝達 / サリチル酸 / ジャスモン酸 / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
WIPK/SIPK RNAi形質転換タバコにおいては、傷害に応答したジャスモン酸の蓄積が抑制され、本来誘導されないサリチル酸の蓄積が誘導される。サリチル酸とジャスモン酸の生合成経路の活性化機構を解明するため、本研究ではWIPK/SIPK RNAi形質転換体を用いて以下の研究を行った。 1. WIPK/SIPK RNAi形質転換体におけるジャスモン酸/サリチル酸生合成関連遺伝子の発現解析 ジャスモン酸生合成酵素をコードすると推定されるNtLOX2と3、 NtAOC、 NtAOSおよびNtOPR3の発現量を、WIPK/SIPK RNAi形質転換体とコントロール植物の間で比較したところ、傷害に応答したNtAOCとNtOPR3の発現誘導がWIPK/SIPK RNAi形質転換体において有意に抑制されることが明らかになった。 一方、WIPK/SIPK RNAi形質転換体における傷害に応答したサリチル酸の蓄積に関与する経路を推定するため、サリチル酸生合成の前駆体であるコリスミン酸を利用する酵素をコードすると推定されるNtASA1と2、NtASB1、NtCM1と2およびNtADCSの発現量を、WIPK/SIPK RNAi形質転換体とコントロール植物の間で比較したが、有意な差は認められなかった。 2. WIPK/SIPK RNAi形質転換体において蓄積量が変化する葉緑体タンパク質の同定 前年度は、WIPK/SIPK RNAi形質転換体より、葉緑体可溶性タンパク質を単離する条件を確立した。今年度は、単離した葉緑体可溶性タンパク質を二次元電気泳動により分離する条件について検討し、TCA/アセトン沈殿により脱塩することによりきれいな泳動像を得ることができた。現在、WIPK/SIPK RNAi形質転換体とコントロール植物の間でシグナル強度に違いのあるスポットを探索している。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Silencing of WIPK and SIPK mitogen-activated protein kinases reduces Tobacco mosaic virus accumulation but permits systemic viral movement in tobacco possessing the N resistance gene.2011
Author(s)
Kobayashi, M., Seo, S. Hirai, K., Yamamoto-Kato u, A., Katou, Seto., H., Meshi, T., Mitsuhara, I., Ohashi, Y.
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Journal Title
Molecular Plant-Microbe Interactions
Volume: 23
Pages: 1032-1041
Peer Reviewed
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