2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21880037
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
秋枝 さやか 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助教 (20549076)
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Keywords | 肥満 / メタボリック症候群 / 高脂肪食耐性動物 / 脂肪細胞 / マクロファージ |
Research Abstract |
高脂肪食をラットに給餌すると、通常、食餌性の肥満が起こる。研究代表者らは、高脂肪食を摂取させても肥満を呈さない高脂肪食耐性ラット(DRラット)が、約10%の割合で存在することを見出した。本研究は、このDRラット新規肥満制御因子を探索し、その分子機構を解明することにより、新たなエネルギー代謝調節のシステムを構築することを目的とする。DRラットの腸間膜脂肪組織から、RNAを抽出し、遺伝子発現パターンを網経的に解析した。脂肪合成系の遺伝子変動に加え、DRラット7個体のうち3個体で、水・電解質代謝関連ペプチドおよびその受容体が、特異的に高発現していることが明らかになった。これらのDRラットの腸間膜組織を固定し、同ペプチドおよび受容体の抗体を用いて免疫染色を行ったところ、これらを産生する細胞は、マクロファージ系の細胞であることが判明した。また、DRラットの腸間膜脂肪組織を脂肪細胞分画と血管内皮や血球成分からなる細胞集団(SVF)に分け、DR特異的高発現分子のmRNA発現をRT-PCRで確認したところ、いずれの分子もSVFでのみ発現していることが明らかになった。また、同定した受容体を発現しているマクロファージを用いて、DR特異的肥満制御物質を添加すると、セカンドメッセンジャーであるcGMPが増加した。今後は、これらの結果を基に、脂肪細胞とマクロファージの共培養システムでの機能解析および遺伝子改変動物の解析を予定している。
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[Journal Article] SIRT1 regulates thyroid-stimulating hormone release by enhancing PIP5Kγ activity through deacetylation of specific lysine residues in mammals.2010
Author(s)
Akieda-Asai S, Kahyo T, Zaima N, Yao I, Hatanaka T, Ikegami K, Iemura S, Sugiyama S, Yokozeki T, Eishi Y, Koike M, Ikeda K, Chiba T, Yamaza H, Shimokawa I, Song SY, Matsuno A, Mizutani A, Sawabe M, Chao MV, Tanaka M, Kanaho Y, Natsume T, Date Y, McBurney MW, Guarente L, Setou M
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Journal Title
PLoS One
Volume: 5
Pages: e11755
Peer Reviewed
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