2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21880041
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
片山 礼子 石川県立大学, 生物資源環境学部, 講師
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Keywords | カキ / ブドウ / プロアントシアニジン / アントシアニン / フラボノイド / 果実 / 遺伝子発現 / 形質転換 |
Research Abstract |
これまでにプロアントシアニジン(PA)生合成と関与が示されていない遺伝子群、すなわち、2種類のserine carboxypeptidase-like protein (DkSCPL1, DkSCPL2)、1-cys peroxiredoxin (DkPrx1)、3-dehydroquinate dehydratase-shikimate : NADP oxidoreductase (DkDHD/SDH)、glutathione S-transferase (DkGST1)、flavonol 3-O-galactosyltranseferase (DkF3GalTase)について作製した35Sプロモーターに連結したセンス、アンチセンスの両コンストラクトを、カルスにプロアントシアニジンを多く蓄積するカキ、蓄積しないキウイフルーツを材料に形質導入をし、表現型を観察するともにプロアントシアニジンの構成単位の分析など行いPAの蓄積との関連性やこれらの酵素の機能を調査している。このほかにPAの構成ユニットの分析や転写因子の解析等を行い、その成果を論文としてとりまとめた。 また、ベレゾーン期にABAあるいはオーキシン処理し、ブドウ果皮の色相変化や蓄積したアントシアニンの成分分析とともに、これらの処理がアントシアニン生合成関連酵素遺伝子と制御因子の発現に与える影響を、フラボノイド生合成経路の構造遺伝子と下流の液胞への輸送に関わるもの、メチル化酵素、アシル化酵素やDkSCPLのホモログ、転写因子について量的real-time-PCRにより調査している。
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