• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

GABA作動性ニューロンの可視化による成長期の脳神経回路構築への麻酔薬の影響

Research Project

Project/Area Number 21890032
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

久保 和宏  群馬大学, 医学部, 助教 (80546531)

KeywordsGFP / GAD67 / 吸入麻酔薬
Research Abstract

GABA合成酵素(GAD67)のプロモーターの下流にGFPを挿入し、GABA作動性ニューロンが同定可能なノックインマウスを用いて、胎仔期、新生期の麻酔薬の曝露が発達段階の中枢神経系の構築においてどのような影響を与えるかを調べることである。そして、その影響が長期間続くものであるかを麻酔薬に対する感受性・疼痛閾値の変化を個体レベルで解析し、臨床使用されている麻酔薬の分子レベルにおける安全性を評価する新規アプローチである
麻酔薬が胎児期、新生児期においてどのような影響を与えるかを明らかにするために、GAD67-GFPノックインマウスを用いて組織学的にGABA作動性ニューロンの脳各部位での分布や神経細胞の比率を求め、麻酔薬の有無で投与時期、麻酔薬の種類で比較検討する。また、その影響を成熟したマウス(12~16週齢)で麻酔薬感受性、不安レベル、協調運動、疼痛閾値を用いて解析する
1.5%セボフルランを生後1日、3日、5日に各12時間、計36時間投与した。濃度1.5%としたのは、2.5%以上のセボフルランでは自発呼吸や循環を保てないと判断したからである。そして、成熟後(4月齢)、海馬、基底核、大脳皮質、小脳などが関与する水中での動きから学習能力を検討した。その結果、セボフルラン麻酔群の学習能力、特に位置感覚の学習能力は、非麻酔群と比べても差がなかった。また、学習に依存しない非学習系の不安を評価するため、高架式十字迷路テストを行った。その結果、セボフルラン投与群では不安行動が強くなる傾向が見られたため、さらに実験数を加え、原因を研究していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] セボフルラン麻酔からの覚醒への低容量レミフェンタニル持続併用の影響2010

    • Author(s)
      天田早香
    • Organizer
      第57回日本麻酔科学会
    • Place of Presentation
      福岡
    • Year and Date
      2010-06-03

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi