2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21890036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鈴木 浩太郎 Chiba University, 大学院・医学研究院, 特任助教 (90554634)
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Keywords | 肥満細胞 / NF-kB / 脱顆粒 / アレルギー性炎症 |
Research Abstract |
肥満細胞の脱顆粒制御機構を明らかにするために、本年度はNF-kB Re1AのFceRI誘導性の脱顆粒における役割りについて検討し、以下の知見を得た。 1)NF-kBシグナルによるアレルギー性炎症即時相の制御 IKK2遺伝子欠損マウス田来肥満細胞を用いた解析により、IKK2はFceRIシグナルにより活性化され、SNAP-23をリン酸化し、SNAREpins formation、細胞膜と顆粒膜の膜融合を促進し、脱顆粒を誘導することにより、アレルギー炎症の即時相の発症に中心的な役割を果たしていることを明らかにした。今回、Re1Aについても肥満細胞脱顆粒における役割を検討したが、Re1A欠損肥満細胞においても野生型肥満細胞と同程度の脱顆粒能を保持しており、Re1Aは肥満細胞脱顆粒の制御に必須ではないことが明らかとなった 2)NF-kBシグナルによるアレルギー性炎症遅発相の制御 FceRI誘導性の炎症性サイトカインの産生におけるRe1Aの役割を明らかにするためにRe1A遺伝子欠損マウス由来肥満細胞を用いて、in vitroでのFceRI誘導性の炎症性サイトカインの産生能について検討したところFceRI誘導性のTNF-a、IL-6産生能はRe1A遺伝子欠損肥満細胞において著明に減少していた。これらの結果はIKK2遺伝子欠損肥満細胞と同一であり、以上より、IKK2-Re1Aシグナルは肥満細胞が惹起するアレルギー炎症において、遅発相に重要な役割を持っていることが推察された。
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Research Products
(1 results)